「公認会計士の資格を通信講座で取得したいけど、どれを選んだらいいか分からない」
「効率良く公認会計士試験の対策ができる通信講座を知りたい」
公認会計士になるための通信講座は数多くあるので、どれを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。
結論、通信講座は料金・サポート体制・合格実績などのポイントを踏まえて選ぶことが大切です。
何となく契約するとレベルや課題に合わず非効率なので、試験合格につながりません。
そこで今回は、公認会計士になるためのおすすめ通信講座6選を紹介。
出典:クレアール公式HP
通信講座で公認会計士試験対策したいなら、合格必要範囲を徹底習得できるクレアールがおすすめです。
その他には、以下の特徴があります。
- 講師陣は受験指導10年以上のベテラン揃い
- 担任制や質問体制などのサポートが充実
- 多くのデバイスで講義を受講可能
- 合格お祝い金進呈など特典付きのコースを提供
専任アドバイザーにリモート相談できるので、気になる点がある人は受講前に利用してみましょう。
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資格勉強について、通信講座を受けるか悩んでいる人は以下の記事をご確認ください。
おすすめ通信講座やメリットはコチラ!
公認会計士おすすめの通信講座を比較
選び方やメリット・デメリットも解説するので、契約後に後悔するリスクを避けられるでしょう。
公認会計士になるためのおすすめ通信講座を、以下の比較表にまとめました。
※タップで詳細ページにスクロールします。
※表示価格はすべて税込です。
受講料金目安 | 学習期間 | サポート体制 | 合格実績(2022年) | |
---|---|---|---|---|
クレアール | 75,000〜800,000円 | 1.5年〜5年 | 担任制 質問体制 | 非公開 |
LEC東京リーガルマインド | 268,000〜398,000円 | 1年〜2年 | LINE質問 教えてチューター | 非公開 |
資格の大原 | 33,000〜810,000円 | 1.5年〜2年 | 質問対応 就職サポート | 334名 |
CPA会計学院 | 260,000〜780,000円 | 1年〜2年 | 学習プラン作成 1年無料延長制度 | 606名 |
資格の学校TAC | 301,000〜890,000円 | 1年2か月〜2年2か月 | 学習法セミナー 質問メール | 410名 |
資格試験のFIN | 148,000〜272,000円 | 1年〜4年 | 採点・添削 質問メール | 非公開 |
学習レベルやライフスタイルと照らし合わせて、自身にメリットの多い通信講座を選びましょう。
公認会計士を目指している人は、ぜひ最後までご覧ください。
【クレアール】合格必要範囲に絞った学習法で効率的に勉強可能
出典:クレアール公式HP
クレアールは、独自の「非常識合格法」で無駄なく公認会計士資格取得を目指せるWeb通信講座です。
「非常識合格法」は試験頻出範囲に絞って学習する方法で、効率良く短期合格を目指せます。
テキストも重要論点のみ押さえた超薄タイプのため、復習を繰り返しながら理解度を深められるでしょう。
1コマ30分の映像授業をスマホなどで視聴できるので、移動中などスキマ時間に学べるのもメリットです。
「担任制」「質問体制」などのサポート制度が整っており、疑問を随時解消しながら学習を継続できます。
受講料金目安 | 75,000〜820,000円 |
---|---|
主なコース | ・2年セーフティーコース:初心者が最短1.5年で合格を目指す ・上級2年トータルセーフティーコース:学習経験者が2年で合格を目指す |
教材 | ・Web講義 音声データ ・PDFテキスト・問題集 ・冊子テキスト・問題集 |
サポート体制 | ・担任制 ・質問体制 ・学習ガイダンス ・個別情報ツール |
合格実績 | 非公開 |
クレアール公式サイト
https://www.crear-ac.co.jp/
クレアールの口コミやメリット・デメリットは、以下の記事で解説しています。
クレアールの口コミはコチラ!
【LEC東京リーガルマインド】短答式1年合格を目指せるカリキュラムが魅力
LEC東京リーガルマインドは短答式・論文式試験の学習を分けた合理的なカリキュラムで、短答式試験の1年合格を目指す通信講座です。
短答合格コースの短答式対策は278,000円・論文式対策は50,000円とリーズナブルで、費用を抑えながら学習を進められます。
本試験の問題を数多く的中させており、答練・模試を通じて効率的に得点アップできるのもメリット。
科目別専門講師制なので、受験を知り尽くした講師陣から合格するための知識・ノウハウを習得できます。
事前に「おためしWeb受講」で講義内容をチェックできるため、入会後に後悔する心配もないでしょう。
受講料金目安 | 268,000〜398,000円 |
---|---|
主なコース | ・短答合格コース:短答式試験に専念する ・論文合格コース:論文式試験に専念する |
教材 | ・Web講義 ・音声ダウンロード ・PDFテキスト ・DVD |
サポート体制 | ・LINEによる質問 ・教えてチューター ・教えてメイト ・予約制個別相談 |
合格実績 | 非公開 |
公式サイト
https://www.lec-jp.com/kaikeishi/
【資格の大原】学習戦略の立案から就職支援までサポート体制が充実
出典:資格の大原公式HP
資格の大原は、学習戦略の立案から試験後の就職支援までサポート体制が充実している通信講座です。
常勤講師の比率92.31%とすぐに疑問解決できるので、初心者でも無理なく一発合格を目指せます。
オリジナル教材は合格に必要な情報のみ掲載しており、効率的に勉強できるのもメリット。
約10分にまとめられた学習項目別の映像授業で学べるので、スキマ時間を活用して学習時間を増やせます。
全国統一公開模試を無料で受けられるため自身のレベルや弱点を客観的にチェックしながら取り組めるめるでしょう。
受講料金目安 | 33,000〜810,000円 |
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主なコース | ・1年初学者合格コース:半年で短答式を攻略して論文式を有利に進める ・上級ベーシック合格コース:全科目を基礎から総復習する |
教材 | ・Web講義 ・Webテキスト ・テキスト ・DVD |
サポート体制 | ・入学オリエンテーション ・担任システム ・電話・Zoomによる質問対応 ・自習室・教室開放 ・就職サポートプログラム ・学習支援プラットフォームMobile-O-hara |
合格実績 | 334名(2022年) |
資格の大原公式サイト
https://www.o-hara.jp/
【CPA会計学院】常駐専任講師によるマンツーマンサポートが充実
出典:CPA会計学院公式HP
CPA会計学院は常駐専任講師による充実したマンツーマンサポートを通して、学習方法などの合格テクニックを身につけられる通信講座です。
ライフスタイルを踏まえたオーダーメイドプランで取り組めるため、仕事や学業と両立しながら無理なく勉強を続けられます。
テキストは図・表・具体例で分かりやすく解説されており、知識を定着しやすいのもメリットです。
公認会計士試験合格者の講師にメールや電話で質問できるため、初心者でも安心して学習を継続できます。
初学者は全6回の入門講座を無料で受けられるので、入学前に講義のクオリティーを確認できるでしょう。
受講料金目安 | 260,000〜780,000円 |
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主なコース | ・2年スタンダードコース:学校や仕事と両立しながら初回受験で合格できる力をつける ・2年超速習コース:段階的にステップアップしながら短答式・論文式試験対策を行う |
教材 | ・Web講義 ・音声ダウンロード ・Webテキスト ・冊子テキスト |
サポート体制 | ・学習プラン作成 ・スクーリング制度 ・電話・メール・Zoomによる質問 ・個別面談 ・1年無料延長制度 |
合格実績 | 606名(2022年) |
CPA会計学院公式サイト
https://cpa-net.jp
【資格の学校TAC】試験合格者の講師から合格テクニックや知識を習得可能
出典:資格の学校TAC公式HP
資格の学校TACは、試験合格者の講師から学習方法などの合格テクニックや知識を学べるのが魅力です。
短答式・論文式を同時進行で学習する「戦略的合格カリキュラム」により、初心者でも一発合格を目指せます。
教材は出題傾向の分析・試験委員の研究を踏まえており、合格に必要な知識を最短で習得可能です。
スマホやタブレットで短答式問題演習を行えるため、移動時間やスキマ時間も有効活用できます。
面接対策などの就職サポートが充実しているので、安心して試験対策に集中できるでしょう。
受講料金目安 | 36,000〜890,000円 |
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主なコース | ・短期集中本科生:超短期間で短答と論文の一括合格を目指す ・上級ストレート本科生:短答と論文のストレート合格を目指す |
教材 | ・Web講義 ・音声ダウンロード ・Webテキスト ・冊子テキスト ・DVD ・学習アプリ |
サポート体制 | ・メールによる質問 ・学習法セミナー ・成績・学習方法相談 ・自習室利用 ・就職サポート |
合格実績 | 410名(2022年) |
資格の学校TACの公式サイト
https://www.tac-school.co.jp/
【資格試験のFIN】フルパッケージでも28万以下でコスパ良く対策できる
出典:資格のFIN公式HP
資格試験のFINは、初心者向けのフルパッケージでも28万以下で受講できる通信講座です。
テキスト・問題集・添削付きの論文式答練も料金に含まれており、余計なオプション料金は発生しません。
大手専門学校で指導経験があるベテラン講師陣が講義・教材作成を担当するので、効率的に短期合格を目指せます。
質問は随時受け付けており、専門スタッフから24時間以内に返信があるのですぐに疑問を解決できるのも魅力。
合格者のほとんどが大手専門学校で資格取得できなかった移籍組なので、諦めかけていた人は申し込みを検討してみましょう。
受講料金目安 | 148,000〜272,000円 |
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主なコース | ・総合入門コース:短答式・論文式試験の対策をゼロから行う ・短答入門コース:短答式試験に特化した対策をゼロから行う |
教材 | ・Web講義 ・Webテキスト ・PDFファイル ・冊子テキスト・問題集 |
サポート体制 | ・採点・添削 ・メールによる質問 ・メール配信 |
合格実績 | 非公開 |
資格試験のFINの公式サイト
https://www.fin01.com/
【特徴・目的別】公認会計士になるためのおすすめ通信講座
特徴・目的別の公認会計士になるためのおすすめ通信講座は、以下の通りです。
※タップで詳細ページにスクロールします。
自身に合ったサービスを決めきれない人は、ぜひ参考にしてください。
社会人におすすめの通信講座
社会人におすすめの通信講座は、「CPA会計学院」です。
ライフスタイルに合わせた学習プランで学べるため、仕事で忙しい社会人でも継続して取り組めます。
初学者限定で視聴期間を1年間無料で延長できるので、十分に勉強できなかった場合も安心です。
学習アプリが利用できるため、出張先や移動中などの空いた時間を活用しながら対策できるでしょう。
CPA会計学院公式サイト
https://cpa-net.jp
大学生におすすめの通信講座
大学生におすすめの通信講座は、「資格の学校TAC」です。
試験合格者の講師から学習方法などの合格テクニックを学べるので、アルバイトなどで忙しい大学生でも無駄なく勉強できます。
デジタル教材や短答トレーニングアプリなどを提供しており、通学中もスムーズに学習可能です。
就職サポートが充実しているので、公認会計士試験合格後もスムーズに就活できるでしょう。
資格の学校TACの公式サイト
https://www.tac-school.co.jp/
料金の安い通信講座
料金の安い通信講座は、「資格試験のFIN」です。
短文式と論文式の両方に対応したフルパッケージでも、272,000円とリーズナブルなので無理なく受講できます。
料金には講義動画・テキスト・学習アプリ・サポートが含まれており、高コスパなうえに分割購入も可能です。
教材を作成した講師が質問に対応するため、通信講座が不安な人も安心して利用できるでしょう。
資格試験のFINの公式サイト
https://www.fin01.com/
公認会計士になるための通信講座の選び方
公認会計士になるための通信講座の選び方は、以下の通りです。
契約してから「想像と違った」と後悔しないためにも、選び方をチェックしましょう。
料金で選ぶ
講座名 | コース名 | 料金目安 |
e 資格試験のFIN | 総合入門コース | 272,000円 |
LEC東京リーガルマインド | 短答合格コース、論文合格コース | 一般価格:398,000円 割引価格:318,400円 |
クレアール | 2年スタンダード合格コース 初学者対象 Web通信 | 540,000円 |
資格の大原 | 1年初学者合格コース(web通信) | 720,000円 |
資格の学校TAC | 短期集中本科生(web通信) | 720,000円 |
CPA会計学院 | 2年スタンダードコース | 720,000円 |
価格とサービスのバランスを考えながら、無理なく支払える料金の通信講座を選んでください。
料金は短答式・論文式試験対策のフルパッケージで400,000〜800,000円が相場で、サービス内容等からよく検討することが重要です。
早期申込などの割引制度を利用すると、リーズナブルな料金で受講できます。
低価格の通信講座は質問できる回数が少ないなどの制限が多いので、事前にチェックしておきましょう。
サポート体制で選ぶ
講座名 | サポート体制 | 詳細 |
クレアール | ・担任制 ・質問体制 ・学習ガイダンス ・個別情報ツール | サポート体制が整っているので、随時質問しながら学習を継続できます。 |
LEC東京リーガルマインド | ・Web講義 ・音声ダウンロード ・PDFテキスト ・DVD | 音声や動画をダウンロードすることでいつでもどこでも復習可能です。 |
資格の大原 | ・入学オリエンテーション ・担任システム ・電話・Zoomによる質問対応 ・自習室・教室開放 ・就職サポートプログラム ・学習支援プラットフォームMobile-O-hara | 学習支援のみでなく試験後の就職支援までサポートしています。 |
CPA会計学院 | ・学習プラン作成 ・スクーリング制度 ・電話・メール・Zoomによる質問 ・個別面談 ・1年無料延長制度 | 個別面談であなたに合った学習方法など合格テクニックを身につけることができます。 |
資格の学校TAC | ・メールによる質問 ・学習法セミナー ・成績・学習方法相談 ・自習室利用 ・就職サポート | 面接対策など就職サポートも充実しています。 |
資格試験のFIN | ・採点・添削 ・メールによる質問 ・メール配信 | メールで質問すると24時間以内に返信があるので、すぐに疑問を解決できます。 |
不安や疑問をクリアしながら勉強するために、サポート体制が充実した通信講座を選んでください。
講師やチューターなどによる個別指導・担任制・質問制度を取り入れているサービスは、勉強に行き詰まったときもすぐに課題を解決できるので安心です。
定期的に個別相談できる通信講座なら、モチベーションを維持しながら学習を続けられます。
合格後の就職もサポートしてほしい人は、面接対策や相談会などの就活支援が含まれる通信講座を選びましょう。
合格率で選ぶ
講座名 | 合格者数(2022年) | 合格率(2022年) |
クレアール | 非公開 | 非公開 |
LEC東京リーガルマインド | 非公開 | 非公開 |
資格の大原 | 334名 | 非公開 |
CPA会計学院 | 606名 | 41.6% |
資格の学校TAC | 410名 | 非公開 |
資格試験のFIN | 非公開 | 非公開 |
最短で効率良く資格取得するために、合格実績が豊富な通信講座を選んでください。
合格者が多い通信講座は、それだけ質が高くノウハウがあることを意味します。
ただし合格実績を表す指標は通信講座によって異なるため、指標の算定方法はよく確認したほうがいいでしょう。
合格実績が非公開の場合は、SNSなどの口コミを複数確認して評判を確かめましょう。
教材で選ぶ
講座名 | 教材の特徴 | 無料体験 |
クレアール | 実際に講義を行う講師が作成 | 講義サンプル動画 |
LEC東京リーガルマインド | 合格に必要な情報を±0で収集できるLECオリジナルの教材 | おためしweb受講 |
資格の大原 | 全国の常勤講師陣が出題傾向を分析し作成 | 初学者合格コース体験講義 |
CPA会計学院 | プロ講師が作成した効率的な学習ができる教材 | 無料体験講義 |
資格の学校TAC | 合格者講師が合格に必要な部分だけを集約 | 無料体験入学(教室クラス、ビデオブース、Web視聴) |
資格試験のFIN | フルカラーテキストで分かりやすい教材 | 記載なし |
学習効果を高めるためには教材の質や種類に注目して通信講座を選ぶことも大切です。
特に実際に講義を行う講師陣が作成している教材は、講義の構成や流れとのマッチングが高く理解しやすいでしょう。
「クレアール」の教材は「非常識合格法」に基づいて講義を担当する講師が作成する完全オリジナル。
負担感の少ない薄いテキストに合格に必要な範囲だけを効率的に学習できる内容がぎゅっと詰まっています。
「資格の大原」の教材は全国の常勤講師陣が年々変化する出題傾向を分析し、情報を厳選することで効率的に学習が進むように作られています。
実際に教壇に立つ常勤の講師陣が試験を徹底的に分析して作成するため、質・量ともに無駄がありません。
ブラウザ版のデジタル教材もあり、時間や場所、端末を選ぶことなく、スキマ時間に勉強することができます。
「資格の学校TAC」の教材は、合格者講師が試験の出題傾向や試験委員の専門分野を分析し、合格に必要な部分だけを集約。
受験生が使いやすい教材を提供しているため、教材への受験生満足度は89.2%と非常に高評価です。
各通信講座の公式サイトでは教材のサンプルが公開されているため、受講前に自身の目で確認しておくと安心です。
また無料体験を利用することで、講義動画の分かりやすさや自身のレベルに合うかチェックできます。
公認会計士の通信講座を受けるメリット
公認会計士の通信講座を受けるメリットは、以下の通りです。
- 移動時間がかからない
- 好きなタイミングで好きな量に取り組める
- 講義動画・音声を繰り返し確認できる
- 自宅で集中して勉強できる
通信講座の最大のメリットは、ライフスタイルに合わせながら勉強できる点だと言えます。
移動時間を省けるうえに時間を気にせず取り組めるので、学校や仕事で忙しい人も安心です。
理解できるまで動画・音声を繰り返しながら、学習内容を定着できます。
周囲に他の生徒がいない静かな環境のため、自身のペースで勉強に集中できるでしょう。
公認会計士の通信講座を受けるデメリット
公認会計士の通信講座を受けるデメリットは、以下の通りです。
- モチベーションの維持が難しい
- 学習を習慣化しにくい
- 質問の返答に時間がかかる
対面なら周囲の生徒から刺激を受けたり講師から直接励ましを受けられますが、通信講座は原則1人で学習するのでモチベーションの維持が難しいと言えます。
定期的に学校に通う必要がないため、学習をルーティン化しにくいのもネックです。
電話やオンラインで質問できる通信講座もありますが、返答に時間がかかってすぐに疑問を解決できないこともあるでしょう。
公認会計士の基本情報
公認会計士は、監査と会計の専門家として企業などの監査業務を独占して行うことが認められている国家資格です。
近年はグローバル化と企業の海外展開によって、専門家である公認会計士のニーズは増加していて、活躍する分野も広がっています。
公認会計士は試験に合格してすぐになれるわけではありません。
3年間公認会計士としての実務経験を積むとともに、原則として3年間実務補習所という公認会計士になるための教育期間に通って単位を取得し、最終試験に合格することで、はじめて公認会計士の資格が与えられます。
そこで、ここでは独学でも公認会計士になれるのか、公認会計士の合格率や試験の難易度、試験日程と申込日について解説します。
公認会計士を目指している方はぜひ参考にしてみてください。
独学でも公認会計士になれるの?
独学でも公認会計士になれますが、効率が悪く極めて難しいと言えます。
独学での試験合格が難しい理由は、以下の通りです。
- 頻出問題や重要ポイントを把握できない
- 最新傾向に対応できない
- 論文式対策の添削指導を受けられない
- 理解できない箇所を解決できない
- モチベーションを維持できない
最新の出題傾向・重要ポイントを把握できず、膨大な範囲の勉強をひたすら行うため非効率で得点アップにつながりません。
自身で書いた文章を自力で添削するのは困難で、論文式試験に向けて効果的な対策ができないのもデメリットです。
講師やチューターなど頼れる存在がいないので、疑問を解決しづらく弱点を克服するのが難しいでしょう。
公認会計士の合格率や試験の難易度
公認会計士は医師・弁護士と並んで三大国家資格と呼ばれており、以下のように難易度は高いです。
願書提出者数 | 最終合格者数 | 合格率 | |
2022年 | 18,789人 | 1,456人 | 7.7% |
---|---|---|---|
2021年 | 14,192人 | 1,360人 | 9.6% |
2020年 | 13,231人 | 1,335人 | 10.1% |
出典:令和3年公認会計士試験の合格発表の概要について|公認会計士・監査審査会
令和4年公認会計士試験の合格発表の概要について|公認会計士・監査審査会
合格率は7〜10%程度で、受験者数の90%前後は合格できません。
公認会計士の試験が難しい理由は、広大な出題範囲にあります。
試験は短答式試験と論文式試験で構成されており、短答式試験に合格した人のみが論文式試験を受けられます。
短答式試験で出題されるのは以下の4科目です。
- 財務会計論
- 管理会計論
- 監査論
- 企業法
短答式試験はマークシートを用いた択一試験で、合格するためには全教科をバランス良く勉強する必要があります。
短答式試験は一度合格すると以降2年は試験が免除になるため、合格してしまえば1年かけて論文式試験対策に集中できます。
合格ラインは、財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の択一式4科目の合計で7割得点することが目安になっています。
短答式試験の配点は、財務会計論が200点、管理会計論が100点、監査論が100点、企業法が100点の計500点満点。
つまり合格するには500点の7割、350点以上得点することが必要です。
ただし7割というのはあくまで目安のため、試験の難易度によって毎年大きく変動します。
論文式試験で出題されるのは以下の5科目です。
- 監査論
- 会計学
- 租税法
- 企業法
- 選択科目(経営学、経済学、民法、統計学のうち受験者があらかじめ選択する1科目)
論文式試験はマークシートではなく論文形式で解答します。
「租税法」以外は短答式試験と内容が共通した科目ですが、論文式試験では応用力が試されるためより深い理解が必要となります。
論文式試験の合格ラインは全科目の合計偏差値が52以上が目安です。
ただし1科目でも偏差値が40未満ものものがあれば不合格になります。
点数ではなく偏差値という点が特徴で、偏差値52以上ということは受験者の上位約38%が合格できるということです。
試験日程と申込日
令和5年(2023年)の公認会計士試験の試験日程と申込日は以下の通りです。
試験の種類 | 日程 | 申込日 |
第Ⅱ回短答式試験 | 2023年5月28日 | 受験願書受付期間 2023年2月6日 ~ 2月17日 ※インターネット出願は 2023年2月27日まで |
論文式試験 | 2023年8月18日~8月20日 |
令和6年(2024年)の公認会計士試験の試験日程と申込日は以下の通りです。
試験の種類 | 日程 | 申込日 |
第Ⅰ回短答式試験 | 2023年12月10日 | 受験願書受付期間 2023年8月25日 ~ 9月8日 ※インターネット出願は 2023年9月14日まで |
第Ⅱ回短答式試験 | 2024年5月26日 | 受験願書受付期間 2024年2月上旬 ~ 2月中旬 ※インターネット出願は 2024年2月下旬まで |
論文式試験 | 2024年8月16日~8月18日 |
期限までに書面またはインターネットを通して出願し、受験手数料を納付します。
後日送られてくる受験票を持って、試験当日に持参します。
公認会計士試験には受験資格がなく、年齢・性別・学歴・国籍を問わずどなたでも受験することができます。
試験の流れは以下の通りです。
- 短答式試験を受験(12月及び5月)
- 短答式試験に合格した人、または免除された人は論文式試験を受験(8月)
- 論文式試験に合格した人は、合格証書が授与される
効率良く対策するためにも、出題傾向や要点を絞って勉強できる通信講座の利用が必須だと言えるでしょう。
公認会計士の通信講座を安く受講する方法
公認会計士の通信講座の相場は400,000〜800,000円とある程度まとまったお金が必要です。
しかし、できるなら少しでも安く受講したいと考えている人も多いでしょう。
公認会計士の通信講座をなるべく安く受講する方法を紹介します。
早期申込キャンペーンを利用する
早期申込で割引になるキャンペーンを利用することで、お得に受講することができます。
口座名 | 対象講座 | 割引内容 | 期間 |
資格の大原 | 「2年初学者合格コース」 | 受講料20,000円OFF | 2023年3月1日(水)~5月31日(水) |
資格の学校TAC | 「2年L本科生」 「2年チャレンジ本科生」 | 受講料最大30,000万円割引 | 2023年2月1日(水)~5月31日(水) |
資格の大原では春の早期申込キャンペーン実施中。
キャンペーンを利用することで2025年合格を目標とした「2年初学者合格コース」の受講料が20,000円OFFになります。
キャンペーン期間は2023年3月1日(水)~5月31日(水)までです。
資格の学校TACでは春割キャンペーンを実施しています。
2025年合格を目標とした「2年L本科生」または2024・2025年合格を目標とした「2年チャレンジ本科生」の受講料が最大30,000万円割引になります。
キャンペーン期間は2023年2月1日(水)~5月31日(水)までとなっています。
期間中に申し込むだけで利用できるキャンペーンなので、少しでも安く受講したいと考えている方全員におすすめです。
対象者限定の割引キャンペーンを利用する
公認会計士の通信講座を安く受講するには、対象者限定の割引サービスを利用する方法もあります。
講座名 | 対象者 | 割引内容 | 期間 |
クレアール | 公的機関従事者 理系出身者 財務・経理担当者及び税理士事務所勤務者 IT技術者 金融機関従事者 | 対象講座の受講料が30%off | 2023年4月30日~5月31日 |
LEC東京リーガルマインド | 再受講者 退職者・離職者 | 対象講座が20~30%割引 | 対象者によって異なる |
クレアールでは「公的機関従事者」「理系出身者」「財務・経理担当者及び税理士事務所勤務者」「IT技術者」「金融機関従事者」向けに対象講座の受講料が30%offになるキャンペーンを実施しています。
いずれも4月30日~5月31日までで、対象講座など詳細について公式ページで紹介されいるのでご覧ください。
LEC東京リーガルマインドでは春生限定で、再受講者や退職者・離職者に向けに対象講座が20~30%割引になるキャンペーンを実施中です。
こちらも詳しい申し込み方法や期間、対象講座については公式ページで紹介されています。
キャンペーンの対象者に当てはまる場合は、非常にお得に受講できるのでぜひご検討ください。
公認会計士試験や通信講座によくある質問
公認会計士試験や通信講座によくある質問は、以下の通りです。
※タップで詳細ページにスクロールします。
疑問や不安を解消してから、通信講座を利用しましょう。
ユーキャンに公認会計士の通信講座はある?
ユーキャンには、公認会計士の通信講座はありません。
質問制度や個別対応などサポート制度の充実したサービスを利用すれば、疑問や不安を解消しながら取り組めるので安心です。
簿記3・2級取得のための講座は設けており、39,000〜44,000円で受講できます。
公認会計士を目指す準備段階として受講するのはアリですが、簿記の知識だけでは公認会計士試験には合格できません。
公認会計士を目指すのであれば、専門コースのある通信講座の利用が近道でしょう。
社会人でも公認会計士になれる?
社会人でも公認会計士になることはできます。
令和4年度の公認会計士・監査審査会『公認会計士試験合格者調』中の「職業別合格者調」で学生、専修学校・各種学校受講生、無職、その他を除いた方を社会人とした場合、学生の次に出願率が多くなっています。
令和4年の公認会計士試験の合格率は全体で7.7%なのに対して、社会人は2.9%と下回っているので、社会人で公認会計士になることは簡単ではありません。
(参照URL:https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r04/03.pdf)
社会人で公認会計士を目指す場合は、仕事と学習の両立をしなければなりません。
学生などとは違って学習時間の確保が非常に難しくなります。
限られた時間で効率的に学習を進められるように、自分に合った通信講座等を利用しましょう。
合格するためにはどれくらい勉強すればいい?
1日の勉強時間 | 合格までにかかる期間 |
約2時間 | 約5年 |
約5時間 | 約2年 |
約10時間 | 約1年 |
公認会計士試験合格のために必要な勉強時間は、3,000〜5,000時間程度です。
短答式に1,800~3,000時間程度、論文式に1,200~2,000時間程度を要します。
1日あたり5時間前後の勉強、2年で資格取得するのが一般的です。
試験対策に割ける時間は人によってさまざまですが、最短ルートでも1年はかかることを念頭に置きましょう。
公認会計士試験はどんな流れで受験する?
公認会計士試験は年2回の短答式試験のいずれかに出願し、合格者が論文式試験を受験する流れです。
試験開催地は東京都・大阪府など全国11〜12か所に設けられており、管轄の財務局などを通じて願書を提出すれば自由に選択できます。
受験資格の制限はなく、年齢・学歴・国籍などに関わらず誰でも挑戦可能です。
短答式試験の合格者は短答式試験を2年間免除されるため、再チャレンジしやすいでしょう。
公認会計士と税理士はどちらが難しい?
公認会計士と税理士の難易度を単純に比較することは難しいです。
それぞれの資格試験の合格率を比較してみましょう。
通信講座で公認会計士を目指そう
公認会計士 | 税理士 | |
合格率(2022年) | 7.7% | 19.5% |
試験の合格率や社会的な立場から見ると、公認会計士の方が税理士よりも難易度が高いと言えるかもしれません。
しかし公認会計士は受験資格がないのに対し、税理士は大学短大での単位履修や会計に関する事務経験などの受験資格が必要です。
また公認会計士試験と税理士試験は内容や形式が大きく異なり、勉強方法や学習時間もそれぞれの形式に合わせる必要があります。
公認会計士の方が一度に受験する科目が多いため広く浅く学び、税理士は試験ごとに科目が独立しているので狭く深く学習します。
例えば両者に共通する会計科目では、公認会計士は大企業特有の会計制度や製造業の簿記についても学習するなど税理士に比べて学習範囲が広いです。
公認会計士は広く浅くとは言っても、試験の難易度は高いため税理士より学習量が少ないというわけではありません。
また公認会計士と税理士は、資格取得後の業務内容も似て非なるもの。
どちらの資格を取得しようか悩んでいる方は、難易度ではなく自分のしたい仕事や目標を明確にすることが大切です。
公認会計士の初任給はいくら?
公認会計士の初任給は月収30~35万円程度です。
そこにボーナス4か月分が加算されると仮定すれば、年収は500~550万円程度になります。
さらに残業があれば残業代がプラスされるので、一年目で年収600万に届く人もいるでしょう。
令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況によると大卒の初任給の平均が月収21万2000円。
また公認会計士の平均年収は992万円と、一般的なサラリーマンの平均年収508万円の2倍近く。
公認会計士の待遇は非常に恵まれているため、「高い年収を目指したい」「豊かな生活がしたい」方には魅力的な資格です。
公認会計士になるためには膨大な出題範囲をカバーする必要がありますが通信講座を利用すればポイントを絞って効率良く対策できます。
気になる通信講座を見つけたら、無料講座を積極的に活用して教材や講義の質をチェックしましょう。
公認会計士を目指している人は、本記事を参考にして自身に合った通信講座を選んでください。
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