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小幡校 |
永井 克典 |
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後出しジャンケン |
これはルールとして成立するでしょうか。しないでしょうか。
こんにちは。担当の角田です。
先日、衆議院において消費税についての法案が賛成多数で可決されました。
今中学3年生がちょうど国会や政治について勉強しているところなので、タイムリーな内容かな、と思い今日はこの話題にしてみました。
日本は国民が選んだ代表者が国会に集まり、そこで国政が行われています。
国会からはさらに代表者、つまり総理大臣が選ばれます。
このように、国民が直接政治には関われないものの、総理大臣を選んだ国会議員を選ぶのは我々国民であって、間接的に政治に参加しているこのシステムが「間接民主制」と呼ばれるものです。
アメリカや韓国などのように、国民が直接選挙で「大統領」を選ぶこのシステムは「直接民主制」になります。
さて、この代表者である国会議員はどうやって選ばれるのでしょうか。
この答えは簡単です。選挙です。
では、個人個人は何を基準にして、候補者に投票するのでしょうか。
それが「政権公約」と呼ばれる「マニフェスト」です。
「国会議員になったら○○をします!」
「私たち△△党は、□□を実現します!」
これを新聞やテレビ、さらに街頭演説などで知ることができます。
「公約」(こう-やく)
公開の場で、また公衆に対して約束すること。特に、選挙のときに政党や立候補者などが、公衆に対して政策などの実行を約束すること。また、その約束。「減税を―する」
「マニフェストは選挙におけるパフォーマンスだ」
「マニフェストに書いていないことをやろうとしたから、そこはお詫びしたい」
実際に議員さんたちが言ったセリフです。
これって・・・
「(どうせできないけど)国会議員になったら○○をします!」
「私たち△△党は、□□(と逆のこと)を実現します!」
こういうことになりますよね・・・?
じゃあ我々国民はいったい何を基準に代表者を選べばいいのでしょうか。
パフォーマンスの釣り餌をぶら下げられ、「無理でしたー」でお終い。
マニフェストに書いてないけど「これ、追加しますねー」と後から追加される。
後出しジャンケンはルール違反です。
大人が嘘をついたり、誤魔化したりしているところを子供たちは見ています。
「どうしてそんな嘘をついたり後出しジャンケンしたりするの?逮捕されないの?」
これが子供たちから出た意見です。
政治に関しての話をすると、偏った私見が入ってしまうので私は基本多くを語りません。
が、「政権公約」である「マニフェスト」がこんなに軽んじられている現状は、やはり納得いきません。
決まったことには従います。それが選挙権を持つ大人のルールだからです。
間接的に国政に参加している以上は当たり前のことです。
ただ、国政を直接担っている人たちは、その仕事の重さ・尊さをもっと理解してほしいと思いました。 |
2012/06/27 16:31:09 |
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