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 現場合わせ |
僕がかつて建設設計のコンサルタントだったことは
もうこのブログで何度も書いたが………
そこで学んだことは
設計ってやつに絶対的権限はないってことだ。
どんな立派な設計図を作っても
現場状況が最優先だからだ。
クライアントから提示された
既存の地質データだけで基礎の設計をして
部材のサイズから鉄筋量から
すべて緻密に計算しても
現場で新規ボーリングしてみたら地層が異なっていた………
だから結局、施工業者でもう一度設計し直し。
そんなことは日常茶飯事だった。
設計図などいくらでも変更できるが
現場の状況は絶対条件だ。
そんな現場では、設計など単なる方針や一般論でしかない。
当時のクライアントに
「設計なんて積算するためのもので、最後は絵に描いた餅だよ。」
と言われた時には、
自分の仕事って虚しいなぁ…って思ったね（笑）
設計より現場の方が優先なのだ。
だからと言って、設計がないと困るのだがね。
あまりにも現場に合わない設計をすれば
余計な負担を背負うのは現場でもある。
そういや、請負業は「請け負け」だとか皮肉言ってたなぁ。。。
だからこそ、両者を連携する役割として
「施工管理」
という仕事が重要だったりするのだが。
その経験からなのか
塾をやっていても僕の意識の中では
現場状況が最優先と思っている。
過去の実績に基づき想定で打ち立てた計画は
ガイドラインではあるが
絶対的なものとして自らを拘束してはいない。
シミュレーションではうまく行っても
局地戦では脆くも崩れ去ることがあるからだ。
『事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてんだ！』
……って、少し昔に
青島刑事が言ってたじゃないか（←ドラマじゃん！？笑）
ま、会議室は会議室で、なきゃ困るんだけどね。
責任と権力の所在という意味でね。
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| 2013/04/03 01:29:43 |
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