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庄内通校 |
白藤 和成 |
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庄内通校
神話 |
2012/01/17 |
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一年の計 |
「明けましておめでとうございます、旦那ぁ」
「なぁにがおめでとうだ?別にめでたくなんかねぇぞ」
「なに言ってんですか?年が明けたんですぜ?めでたいでしょう!?」
「なぜ年が明けたらめでたいんだ?」
「なぜってそりゃー、、、新しい一年の始まりを祝して……」
「夜は勝手に明けるだろ」
「はい!?」
「だから別に願わなくとも日は過ぎるし、日は昇るだろーが」
「ま、まぁそうですねぇ。」
「そんなもん別にめでたくもなんとねぇや。」
「いやそういうことじゃなくて、年を越せたってことでね」
「せっかく終わったもんがまた最初から始まるのがめでたいか?」
「は!?」
「一年の始まりだの終わりだの、人間が勝手に決めたことだろ?」
「そりゃぁそうですがね……」
「地球にしたらいい迷惑じゃねぇか。あっちは境目なく回ってんだから」
「話がでかいっすね。あ、ほら良く言うじゃないっすか?」
「なんだよ、よく言うって?」
「一年の計は元旦にありって。」
「馬鹿言っちゃいけねぇよ。」
「え!?」
「じゃあ聞くがお前はどんな計画立てたんだ?」
「今年は読書しますよ!100冊って決めてんです。」
「それは目標じゃねぇか?そのために何をいつまでにどうすんだ?」
「へ?えーと、、、それは、、、」
「な、結局計画なんて立てちゃいねぇ。ただ夢見てるだけだ。」
「まぁ、、、」
「100冊読むってんなら、今すぐここに100冊持って来やがれ」
「今ここに?そんなことしてどうすんです?」
「ここで読むんだよ、いますぐ100冊」
「無理ですぜ旦那!!」
「無理か?」
「無茶に決まってんでしょ!?」
「じゃあ諦めろ、そんな夢みたいな話。」
「な、なんでですか!?」
「今すぐできねぇってんじゃ、お前は今後一冊も読まねぇ。」
「そうですかねぇ?」
「あたりめぇだ。そのかわり今すぐやれば4,5冊は読めるかもしれん。」
「でも100冊は……」
「最初の一歩目がなきゃ100歩目もない。まずは始めることが大事ってこった。」
「はぁなるほどねぇ。さすが旦那だ。」
「お前もよく勉強しとくんだな。」
「ところで旦那ぁ。」
「なんだ?」
「じゃあね、旦那にとってめでたいことってなんですか?」
「んーそうだなぁ……」
「なんかあんでしょぉ、一つくらい。」
「まぁ、じゃぁ、日々を無事に暮らせる……ってことにしとくか。」
「そのためには旦那ならどんな一年の計を立てます?」
「なんも立てねぇよ。」
「どうしてですか?」
「何かすりゃ「無事」じゃなくなるじゃねぇか。」
………ちっともうまくないな、この話(笑)
今年もどうぞお付き合い下さい。
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2012/01/01 01:26:23 |
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