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庄内通校 |
白藤 和成 |
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摩擦力に勝つ |
子どもたちが大勢で綱引きして
巨大なジェット機を動かす。
…なんていうイベントを、たまにテレビで見ることがある。
”力を合わせれば、何十トンもある金属の塊だって動かせるんだ!”
ってね。
静止しているものを動かすより
ちょっと動き出したものを動かす方が
摩擦による抵抗が少なくて済む。
物理的に言えば
『静止摩擦係数 > 動摩擦係数』
つまり、止まっている物体に力を加えると
物体にはその力につりあう静止摩擦力が作用し
その値が最大値に達した時に物体は動き始め
そこからは最大静止摩擦力より小さな動摩擦力が働く・・・
・・・なんてことを話し出すと難しいので、やめとこっと(笑)
要するに、「んーー」っと唸って引っ張っても
なかなか動かない重量物体も
ガマンの限界に達すれば割と軽い力で動き出すってことだ。
人の気持ちも同じで
停滞している心を動かすのは至難の業。
だから、塾なんかも
「すでにヤル気のある子」
とか
「すでに平均点くらい取れる子」
を欲しがる。
まあしかし僕は
”入塾の段階ですでに動いている子じゃなきゃ受け入れない”
なんて、ただの一言も発するつもりはない。
親御さんがよく仰る
「・・・結局は本人のヤル気ですよね」
という決まり文句を借りるなら
まさに”その通り”であって
だからこそ静止摩擦力が最大値に達して動き出すまで
ロープを引っ張り続けなきゃいけないのだ。
ここには尋常じゃない程の根気が必要なのだが
まあ大抵の大人はいつまでも動かない金属の塊に
イライライライラしているのだ。
…で、「だめ、動かない」ってロープごと投げ捨てられる。
自分自身の最大静止摩擦力の値に気付いていない子って多いんじゃない?
それって巷の言葉では、
「才能」とか「能力」とかって言うはずなんだけど。
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2013/06/07 16:22:13 |
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