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クラブでも習い事でも、真剣に何かを上達したくて、
スクールなり塾に通っている生徒なら、一度は感じたことがあると思います。
「この人の言う事には　かなわない・・・・」

この人には、かなわない。
つまり、この人の技術には勝てないとか、太刀打ちできないとか。
技術だけには限りません。

目の前の先輩　先生　コーチの　
顔つき　行動　姿勢は、　今の自分では到底　追いつけない。
素直に頭を下げるしかない。
素直に教えを請おう。

そう思ってしまう人物に出会った経験がある人は、
どこか他の人にはない魅力がある。
（と、私は感じる。）

かなわない、と感じた人物に出会った最も古い記憶で言うと、
町内会のキャンプで冬山登山に行ったとき。
小４の1月でした。

ふと足を踏み外して、山道からズルズルっと滑り落ちそうになった瞬間、
前を歩く当時小５か小６の先輩が、サッと私の手をひっつかんで助け上げ、
叱りつけてくれました。
「しっかり、足踏ん張ってあるけ！！」

こんな体験なら、どんな子でも山ほどしてるでしょうが、
その時私は　こう思いました。

『　あ！　コイツは　すごい。　
　　なんかわからんけど、この人のいう事には　従おう。』

出来事としては小さなことで、すぐに体験としては終了してしまうことです。

しかし、人に何かを言われ、他人から刺激を受け、
それに対して自分がどう感じたかを、
じっくり味わっておくというのは大事だと思います。

同時に、

なぜ目の前の人がこういうことをしてくれたのか。
　　　　　　　　この行動が出来るのか。
を想像していくのも、非常に大事だと思います。

小学生、中学生、高校生であれば、毎日毎日ほんとうに毎日　
感情を動かす出来事が起こります。

フトした思いの中に、イラっとした感情であったり、
そんな言い方しなくてもいいじゃないか！という反発心だったり、
あ！こいつ、めっちゃエエ奴やな～としみじみしたり、
まずいまずいまずい、やってない事がばれて怒られそうだ・・・という恐怖だったり。

これらは只　自分自身の内側に起こる感情なので、
同時に私に対してこうした感情を起こさせる人物が

なぜこれをしたのか。
どんな思いで言っているのか。
どんな感情で私に対して話してくれているのか。
この人の本当の思いは何か。

と想像する時間が、ほんの5秒でも10秒でもあれば、どれだけ内面が豊かになるだろう。

塾での授業、指導、生徒面談、保護者面談の場では、
できるだけこうした内面を大切にしています。

出来てないことの方が多いですが・・・・・

先日も、消しゴムを忘れた生徒が言った一言
「先生　消しゴム・・・」

　に

「だれが消しゴムじゃあ！」と大人げなくブチ切れしてしまいました。

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2013/10/24 13:53:18