名学館　WEBサイト

　
ある経済系のサイトの記事で見つけたのですが
デロイト・トウシュ・トーマツという会計事務所が調査した
アジア太平洋地域の
　
『技術系の高度成長企業上位500社』
　
の中に、日本企業はわずか46社しか入らないのだそうです。
　
ちなみに１位はなんと『台湾』の９９社。
　
２位は中国、３位はインド
　　
我が日本はというと
韓国、オーストラリア、ニュージーランドに次ぎ
『第７位』！？
　
　
対象の業種はというと
インターネット、半導体、環境、バイオテクノロジー。
　
あれれ？
それって日本の得意分野ちゃうの？　
　
ん～…これはヤバくないか？
　
　
記事を読んで、不安が立ち込めてきました。
　
　
・・・・・・・
　
　　
　
「数学なんてなくなればいいのにー」
　
という数学嫌いらしい言葉をたまに聞きます。
　
「数学なんてさー、社会で役に立たないじゃん」
　
うんそうだねぇ（＾＾；）
じゃあなんでやらなきゃいけないんだろうねぇ？
　
　
…で
　
僕は心底こう思うのです。
　
そんなにやりたくないなら
いっそ一切数学なんてやらないで
過ごしてみたらいいじゃんって。
　
別に数学に限らず
英語にしたって理科にしたって同じ。
　
そういう道だってあるわけで
一般社会はその道を否定していません。
自分の目的に合った多種多様な選択肢があるわけです。　
　
　
やるやらないは「自己」の問題。
　
　
ただね、、、ここからは僕の持論。
　
　社会に役立たん勉強だと短絡的に放棄した結果
　将来自分が家族を持ち、子どもができて
　その子どもが学校に通い始めても
　わが子が何を勉強しているか
　さっぱり分からない親になる可能性もある。
　
　それを惨めと思うなら　
　その道の専門家になる必要なんてないから
　せめて最低限の常識は身に付けといた方が良い。
　
　わが子が学校で教わってることが
　果たして妥当なのかどうか
　まるで判断できない
　学校に依存するだけの大人になりたくないのなら。
　
　それでもいいと思うなら
　それで十分満足いく人生を作っていけるなら
　学校の勉強なんてシカトしてりゃいい。
　
　
　ただ、”学”ってのは
　親から子へ「継承」していくもんなんだってことを
　絶対に忘れちゃいけない。
　
　だから大人は子どもに教育を受けさせる義務を要する。　
　
　それを生かすも絶やすも得るも捨てるも自分しだい。
　
　
…ですね。
　
　
　
で、それは個人単位の問題。
　
　
　
　
だけど、いちばん問題なのは
国をあげて数学教育をユルユルにしちゃった結果
世界有数の技術国家にも関わらず
”理系離れ”なる珍現象を招き
挙句の果てに国家全体としての競争力を失っているという事実。
　
もうすでに中国や台湾の方が上だっていう事実は
統計的な数字が証明しちゃってる。
　
それは子供たちの身近な未来にすら暗雲をもたらす。
　
結果、個人単位の問題に影響しちゃってる。
　
　
その原因は子供たちにあるの？
　
　
ちがうよね～。
　
　
　
　
イギリスが同じく
「数学なんて・・・」
という風潮から
政府主導で数学教育を疎かにしたため
結局理系の技術者不足を招き
外国から有能な技術者を買わなきゃいけなくなってる。
　
その費用は９０億ポンド（約1.4兆円）にも及ぶのだとか。
　
過去には「産業革命」を起こし
世界の工場とまで言われた技術大国がね・・・。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
※第６位までの国と比較して決定的に劣ってるのは
　語学力（英語）でもあるわけですが・・・
　
　
　
　
　
　

2010/01/10 18:42:38