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庄内通校
芝浜 |
| 2011/12/31 |
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 芝浜 |
毎日酒に溺れて商いをしない魚屋の男。
その日食べる金もなく、借金は重なるばかり。
ある日、見兼ねた妻が男に商いに行くようにけしかける。
仕方なく家を出た男は、芝の魚市場の浜辺で皮財布を拾う。
その中には大金が。
男は財布を長屋に持ち帰り、妻に一部始終を話す。
数えてみれば四十両を超える。
これで貧乏暮らしともお別れ
もう面倒な商いもしなくていい
浮かれた男は、豪勢に飲み食いをする。
そして酔ったままばたりと寝てしまう。
翌朝、妻に叩き起こされた男は
昨晩贅沢に飲み食いしたお金はどうするんだと
妻に問い詰められる。
冗談いうな、昨日の四十両があるだろ！？
しかし妻はそんなもの知らない、夢を見たんだと言う。
男は慌てて家中を探し回るが金は見つからない。
本当に夢だったと諦めた男は
これからは真っ当に働くことを決意する。
酒もたばこもやめ、商売に精を出す。
３年の月日が過ぎ、男の商いは順調だった。
やっと普通の暮らしができるようになり
その年の大晦日を迎える。
その晩、妻が男に告白する。
実は３年前の出来事は夢じゃなかった。
ただあのまま金を持っていれば
例え海で拾ったとは言え
見つかれば死罪は免れない。
この金があれば生活は楽になる
そう思ったがあんたが死罪になっちまう。
だから役所に届けた。
そしてあんたには全部夢だったと嘘をついた。
でもあんたはそれから改心して一生懸命働いてくれた。
お金は落とし主が見つからず、役所から正式に下げ渡された。
だから、もうあんたのもの。
このお金はすべてあんたのもの。
これは夢じゃない。
今夜はお酒を飲んでいいから、、たくさん飲んでいいから。
事実を知った男は、妻の賢明さを知る。
そして長年絶っていた酒を口にしようとしたが………
「いや、やめとこう。また夢になっちまう………」
大晦日の夜の人情話。
落語「芝浜」ですな。
今年は立川談志がこの世を去ったね。
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| 2011/12/31 00:47:15 |
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