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歴史と世界史 |
なぜか中3がまだ
「第一次世界大戦〜第二次世界大戦」
の分野を勉強しているのですが・・・
まあそんなことはともかく
3年生たちのノートを見ると
大戦の経緯を事細かに書いているのですが
正直「世界史」を学習していない中学生には
あまりにも断片的すぎて
かなり酷な話だよな〜・・・
・・・と、常々思います。
例えば第一次世界大戦なんかでは
「サラエボ事件」
「バルカン半島、ヨーロッパの火薬庫」
「三国同盟vs三国協商」
なんて言葉を習うわけですが
これらがスラブ系とゲルマン系民族の
『民族対立』
だという認識は
あまり持っていないですよね、中学生。
オスマン帝国の衰退に伴って
小国が分離独立する中で
ナショナリズム(民族主義)の気運が高まる。
ロシアを中心とした汎スラブ主義(スラブ民族の統一)
ドイツを中心とした汎ゲルマン主義(ゲルマン民族の統一)
バルカン半島へ南下政策を取るロシアとドイツの対立が
第一次世界大戦の火種となっていく。
・・・なんていう民族問題のストーリーを話さなきゃ
ウィルソンが後に「民族自決」を唱えた理由もわからんよね。
日本はその時「日英同盟」理由に参戦します。
当時の大隈重信首相はドイツへの宣戦布告をするわけです。
で、具体的に何をしたのか・・・と言うと
ひとつは地中海における連合国軍の護衛任務。
そして、、、『中国進出』。
大戦中、ヨーロッパ列強の
中国への圧力低下に乗じて
「21か条の要求」
をぶつけてドイツの権益を奪おうとしたわけです。
すると第一次大戦後も日本は軍国主義体制を維持し
満州事変やら盧溝橋事件やらと
中国を舞台に衝突を起こすわけです。
アメリカとイギリスは
そういう帝国主義的な日本を抑制しようと試みるが
日本はますます孤立化し、軍国主義を貫き
やがて国際協調を破棄し
ドイツ・イタリアのファシズムへと傾く。
(…その後、日独伊三国同盟)
・・・ということなのですが。
当時の”世界勢力地図”が理解できていないと
中学生にはちょっと理解不能だと思う。
なんか、、、そういう意味では
中学生っていろいろな場面で
中途半端な知識の勉強させられてるよねー。
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2011/05/17 23:11:40 |
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